スマホ向けパズルアプリ「キャンディークラッシュ」(「Candy Crush Saga」)を世界的にヒットさせたイギリスのKing.com社が、アメリカ当局に申請していた「candy」の商標登録が、1月15日に認められたことが明らかになった。「candy」の文字列を使用する既存アプリなどが、広範に商標権侵害に当たる恐れがあり、関係者らは戸惑いを隠せない様子だ。
(参照:東映、「ハピネスチャージプリキュア!」を商標登録出願)

「candy」の商標登録については、TIMEやForbesなどの米メディアが伝えたところから明らかとなった。この商標権は、ゲームアプリはもちろん、衣料品、エンターテイメントなど幅広い範囲について登録されている模様だ。

「キャンディークラッシュ」は、色とりどりのキャンディーを並べ替えて遊ぶゲーム。もともとはFacebookアプリとして登場したものだが、iPhone、Androidのスマホアプリとしてリリースされて爆発的に拡がった。

単純なルールと400に及ぶ豊富なステージが魅力で、昨年の段階で全世界で5億ダウンロードを越えたとも発表されている。世界中で人気を集めているため、これを真似た「パクリ」アプリも横行しており、同社側はその対策のための商標登録というスタンスだ。

しかし、「candy」というありふれた商標が保護されることで、これに類するゲームアプリなどが軒並み影響を受ける可能性が高い。関係者には頭の痛い状況が続きそうだ。

これは、関係者は痛いでしょうね。

でも、アメリカは使用主義的な要素が強いので、登録になったからと言って、既に使用している「candy」が含まれる全ての商標を差し止めできるかというと、そんなことはないと思います。

アメリカの場合、商標権を持っているからと言って安心して使えるわけではないので、使用する前に調査を行うのを忘れないようにして下さい。

なお、弊所でもアメリカやカナダへの出願を取り扱っていますが、正直北米ってめんどうです。