デジタル家電機器の大手メーカー、アップルがロシアで「iWatch」ブランドの商標を出願したと、2013年6月5日に同国のイズベスチャ紙によって報じられ、明らかになった。
(参照:アメリカの特許商標庁(USPTO)、「iPad mini」の商標出願拒絶を撤回)
「iWatch」はアップルが開発中とされる腕時計型の新しいウェアラブルデバイス。同社が開発の事実を認めたことはないが、開発を裏付けるような様々な情報が相次ぎ、ウワサがウワサを呼んでおり、今回もその決定打に近いもののひとつとして注目を集めている。腕時計型デバイスは、アップル以外にもグーグルやソニー、サムスンなど、大手企業間で開発のウワサが相次ぐ注目のデバイスである。
イズベスチャ紙の報道によれば、商標の指定分類はコンピュータおよび周辺機器が含まれる第9類と、腕時計などが含まれる第14類で、ウワサとは合致している。ただし、アップルの情報を非公式に扱う海外ファンブログ、アップルインサイダーによれば、ロシア特許庁(参照:ロシアの商標制度)を通じて特許出願の裏付けは取れなかったという。
臆測の域を出ない情報として取り扱われているが、場合によっては過去のiPadのように、事業活動のないペーパーカンパニーによって取得される可能性もあると見られている。
仮に取得できたとしても、必ずしも「iWatch」がすぐに商品化され、発表されるとは限らない。その理由のひとつとして、本国アメリカではすでに腕時計型デバイスを開発する他社によって「iWatch」が商標登録されており、まずこうした企業と交渉するところから始めなくてはならないからだ。