2019年6月20日、宝飾品メーカーTASAKIのアイコンジュエリーが立体商標に登録された。ジュエリーの形状のみでブランドが識別されると特許庁に認定されたこととなる。 (参照:キリン 缶チューハイ「氷結」の缶デザインが立体商標に

今回、立体商標に登録されたのは、TASAKIのアイコンジュエリーである「バランスシグネチャーリング」である。パールが直線的に並べられたデザインが特徴のアイコンジュエリーである。デザイナーのタクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)氏が、バランスボールから着想したといわれるパールジュエリーで、ジュエリーデザインの概念を揺るがすほどの革新的なものだ。

立体商標は1996年から日本でも開始された、商品の立体的な形状や、サービスの標識を知的財産権として登録、保護するものだ。有名なものとして、洋菓子メーカー不二家のペコちゃんポコちゃん、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダース像などがある。

立体商標に登録されるには、多くの人がロゴやマークなしでも、その形状からブランドを特定できるほど認知されている必要があり、その商品の浸透度が図られるものだ。

今回、立体商標として登録されたアイコンジュエリーは、対象が工業製品であれば、意匠権の対象になると考えられます。しかし、工業上利用できる意匠(デザイン)でなければ意匠登録はできません(意匠法3条1項柱書)。

今回のアイコンジュエリーは、デザインの一つであることは間違いはありませんが、宝石(装飾品)なので工業上利用できるものではありません。従って、立体商標としての登録となりました。

商標権者であるTASAKIが、意匠登録ができないデザインを他人に勝手に使用されることを防止する目的で立体商標登録を行ったかどうかは定かではありませんが、いずれにしても、当該デザインは、今回の立体商標登録によって、法的な保護を受けることができるようになります。