2016年8月9日、特許庁は地域団体商標に関するデータの更新を行なったことを発表した。最新の情報が一覧としてまとめられており、ブロック別、都道府県別に情報を探すのに役立つことが期待されている。
(参照:特許庁 酒類の地名ブランド保護と促進の取り組み

今回データ更新が行われたのは、特許庁ホームページ「地域団体商標制度」サイト内の「地域団体商標の出願状況について」、「登録案件一覧(596件)」そして「地域団体商標MAP」のデータに関してである。2016年7月31日時点における最新データ(出願件数1138件、登録件数596件)が反映されており、商標案件検索に役立つものとなっている。

「地域団体商標の出願状況について」は北海道から沖縄までの都道府県別および海外の出願内訳が一覧となっているほか、出願上位5府県とその件数が参考データとして付帯している。「登録案件一覧(596件)」は登録番号順に全596件の全データが一覧となっており、基礎データとして活用できる。

「地域団体商標MAP」はその名の通り日本地図上にブロック別・都道府県別に登録済みの商標一覧が配置されていて、地方や自治体ごとの状況が把握しやすくなっている。

今回最新データへの更新が行われた「地域団体商標の出願状況について」「登録案件一覧(596件)」「地域団体商標MAP」の3つのデータをみると、地域団体商標における京都府の優位が目立ちます。

「地域団体商標MAP」では、都道府県別の地域団体商標が整理されて表示されておりますが、京都府の登録件数は62件であるのに対し、東京は17件、愛知県は15件、北海道が28件、兵庫県が34件、岐阜県が28件等となっています。

また、「地域団体商標の出願状況について」では、平成28年7月までの地域団体登録商標の出願件数(1138件)の都道府県別の出願件数が記載されており、ここでも、第1位が京都府で、150件、第2位が兵庫県で63件、第3位が北海道で51件となっています。

今回データ更新が行われた各サイトは、地域団体商標登録の概要を把握する基礎データとして、非常に役立つものであることは、間違いありません。