2016年12月15日、福島県の高校で同校のフラガールキャラクターが商標登録されたことを記念して授与式が行なわれた。地元業者による観光土産のパッケージに採用されることが決まっており、今後も復興へ向けた県内企業による活用を期待している。
(参照:福島県桑折町 「献上桃の郷」が商標登録

商標登録したのは、福島県いわき市にある県立平商業高校だ。登録されたのは「フラガールキャラクター」の画像と「平商フラキャラ」の文字が組み合わせられた結合商標となっている。

いわき市は高校生の間で高レベルのフラダンスが行なわれている地域で、平商業高校のフラダンス愛好会は、東日本大震災直後も少人数にもかかわらず活動を続け、道の駅や仮設住宅へ出向いてのフラダンス披露を続けた。

そうしたメンバーたちの姿を後輩がキャラクターとしてデザインしたのが「フラガールキャラクター」だ。「フラガールキャラクター」はその後、校内復興キャラクターとして学校紹介パンフレットや生徒企画のラムネ飲料などに使われて広まってきた。

今回の「フラガールキャラ」の商標登録を担当したのは、福島県の平商業高校の流通ビジネス科の現役の生徒だというから驚きです。

同科では、知的財産権について学んでおり、商標登録をすると類似商品を排除できるので、商品を作る企業が「フラガールキャラ」を使いやすくなるため、商標登録を行ったほうが良いと判断したとのことで、大人顔負けの論理を展開しています。

早速、来年の3月には、仙台市の企業が「フラガールキャラ」を利用した新商品「フラネームくず餅」を発売する予定です。

高校生のうちに、このような知的財産権や商業の実務に携わるということは、「フラガールキャラ」の商標登録に関わった生徒にとっては、非常に大切な財産となることは間違いなく、今後、これらの生徒が社会人となり、大きく活躍していくことが期待されます。