2015年7月9日、「アディダス」の偽ブランド時計をネット販売した疑いで、東京・台東区の夫婦が逮捕された。これまで二人は4年間ほどの間に3,300万円ほどを売り上げていたとされている。
(参照:通販業者を逮捕、アニメ「ラブライブ!」偽缶バッジを販売した疑い

日本人の夫は生活費のためだったと容疑を認めている一方で、中国人の妻は容疑を否認している。二人が販売していた「アディダス」のブランド腕時計は、中国などから仕入れられた偽ブランド品とみられている。

この商品を2015年2月から3月にインターネットオークションを通して販売したとして、商標法違反の疑いで逮捕された。

「アディダス」はドイツを拠点とする世界有数のスポーツ用品メーカーである。三本線のマークで知られており、この三本線も商標として登録されているロゴとなっている。

「アディダス」をはじめとして「ナイキ」や「プーマ」といった有名スポーツブランド品をめぐる偽物販売や詐欺事件が横行しており、注意が必要となっている。

私が小中学校で部活動をしていたとき、「アディダス」、「ナイキ」、「プーマ」などのメーカー品のスポーツ着を着用しないと、周囲から馬鹿にされるような雰囲気があり、部員のほぼ全員が、メーカー品のスポーツ着を着用しておりました。

「アディダス」製品を見聞きすると、今でも、このことが思い浮かびますが、これも、商標の持つ不思議な力の表れだと考えられます。安価な時計に、「アディダス」の偽造マークを付けるだけで、価格が跳ね上がるのも、商標の持つ不思議な力の表れです。

しかし、その力は「アディダス」本社の長年の努力によるものですから、そのマークを偽造して、その努力を横取りするのは、非常に問題です。

ですから、商標法でも、他人の商標を偽造して商品を販売した者には、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、又ははその併科と、非常に重い罰を課しております。