商標権移転登録申請書とは、商標登録された後、商標権の譲渡もしくは譲り受けた場合に特許庁へ提出する必要のある書類です。

商標権移転登録申請書の雛形・テンプレートは、独立行政法人工業所有権情報・研修館の「商標に関連する申請書一覧(紙手続の様式)」よりダウンロードできます。

下記に商標権移転登録申請書の様式の記入例・書き方の見本・サンプルを掲載していますので、ご自分で商標権移転登録申請書を作成される方は参考にして下さい。

左図(商標権移転登録申請書)に1~12の番号を記載してあります。記入例を挙げながら番号順に説明していきます。

【1】収入印紙
本申請の登録免許税として30,000円分(移転の場合)の収入印紙を貼付して下さい。 登録免許税ですので必ず収入印紙を使用します。印紙の下側に括弧書きで金額を記入して下さい。

【2】日付
特許庁長官に本申請書を提出する年月日を和暦で記入して下さい。
例)平成26年4月1日

【3】あて先
「特許庁長官 殿」と記入して下さい。
例)特許庁長官 殿

【4】商標登録番号
本申請によって譲渡しようとする商標権の登録番号(商標登録証に記載されている番号)を記入して下さい。
例)第 1234〇〇〇 号

【5】登録の目的
「本商標権の移転」と記入して下さい。
例)本商標権の移転

【6】申請人〔登録権利者〕(住所)
登録権利者、すなわち、本移転申請により商標権の移転を受け、新たに商標権者になる者の住所 (日本国内に住所がない等の場合にはその居所)を都道府県名から記入して下さい。 なお、法人の場合は主たる事業所の所在地を記入して下さい。
例)〇〇県〇〇市〇〇町1-1-1

【7】申請人〔登録権利者〕(名称)
登録権利者の名称を記入して下さい。
例)〇〇株式会社

【8】申請人〔登録権利者〕(代表者)
登録権利者の代表者の氏名を記入して下さい。
※必ず代表者の押印が必要です。
例)田中 一郎 ㊞

【9】申請人〔登録義務者〕(住所)
登録義務者、すなわち、本申請により商標権を登録権利者に譲渡することによって商標権を失う者の住所 (日本国内に住所がない等の場合にはその居所)を記入して下さい。なお、法人の場合は主たる事業所の所在地を記入して下さい。
例)〇〇県〇〇市〇〇町3-3-3

【10】申請人〔登録義務者〕(名称)
登録義務者の名称を記入して下さい。
例)××株式会社

【11】申請人〔登録義務者〕(代表者)
登録義務者の代表者の氏名を記入して下さい。
※必ず代表者の押印が必要です。
例)山本 三郎 ㊞

【12】添付書面の目録
「(1)譲渡証書 1通」と記入して下さい。
例)(1)譲渡証書 1通

譲渡証書とは、本移転申請の原因を証明する文書のことで、この移転登録申請が真正な原因に基づいてなされていることを証明するために添付します。具体的には、登録義務者から登録権利者に対する、本申請に係る商標権の売買や贈与による譲渡契約書などが該当します。

なお、登録権利者が単独で手続を行う場合は、「(2)単独申請承諾書 1通」と記載して下さい。単独申請承諾書とは、本来であれば、移転登録の申請は登録により利益を受ける登録権利者と、登録により不利益を受ける登録義務者が共同して行わなければならないのですが、例外的に登録義務者の承諾書があれば、登録権利者が単独で移転登録申請ができることになっています。このため、登録権利者は、登録義務者が作成した本移転申請に関する承諾書を得て、単独で本移転申請をする場合には、この単独申請承諾書を添付します。

実は、移転などの手続きって結構面倒です。専門家でも間違えることが多いぐらいに、ケースバイケースでいろいろ難しいところがございます。

簡単なサンプルを挙げていますが、すべての手続きに通用するわけではありませんのであくまで参考にして頂ければと存じます。

ご自身で手続きをされるのが自信がないという方は商標の譲渡・移転登録の手続きはお任せ下さい。

その他の商標関連の書類の様式の記入例・書き方の見本・サンプル

意匠関連の書類の様式の記入例・書き方の見本・サンプル