2016年1月7日、「氏家うどん」が地域団体商標として登録された。商工会による地域団体商標の登録は全国で初めてのことになる。
(参照:特許庁、「地域団体商標と地理的表示(GⅠ)の活用Q&A」を発表

商標権者となったのは栃木県さくら市の氏家商工会だ。「氏家うどん」は、小麦が持つ本来の色合いや香りを生かした田舎風うどんとして生産されている。今回の地域団体商標の登録認可では、「氏家うどん」と共に大分県中津市中津商工会議所が申請した「中津からあげ」も登録された。

地域団体商標は2006年4月に導入されたが、その後2014年5月の商標法改正にともない2014年8月からNPO法人も出願することが可能となった。2014年10月「小豆島オリーブオイル」が初のNPO法人による地域団体商標取得となり、今回商工会議所による初めての取得となった。

地域団体商標の登録件数は2015年12月現在587件となっており、京都府の62件を 筆頭に、兵庫県35件、岐阜県29件、北海道、石川県各27件という状況だ。

栃木の氏家うどんの関連サイトまとめ

平成18年4月1日に「商標法の一部を改正する法律」が施行され、これにより、地域団体商標制度が導入されました。

その当時は、地域団体商標の登録ができるものは、地域の事業協同組合や農業協同組合等の組合に限定されておりましたが、平成26年6月1日からは、商工会や商工会議所・NPO法人、これらに相当する外国法人も地域団体商標の登録が可能となりました。

今回登録された「氏家うどん」は、商工会による地域団体商標の登録が可能になってから、初の商工会による登録ということです。

地域産業に重要な役割を果たす商工会や商工会議所は、地域ブランドの育成にも積極的な役割を果たすできであり、今回登録した栃木県さくら市の氏家商工会をパイオニアとして、地域団体商標の登録を行う商工会や商工会議所が今後ますます増加してゆくことが期待されます。