『ラー麦』商標登録するも生き残れるか

2009年から販売している福岡のラーメン専用小麦「ラー麦」が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加にあたって、注目を集めている。福岡は国内第2位という小麦を特産とする県だ。(参照:商標登録も完了!! 準備万端でゆるきゃら 『 しかまろくん 』 デビュー 奈良県)

TPPについて、国内に見られる一番大きな懸念は、やはり自由市場となった後、国外の安価な食料が押し寄せ、日本の農家が潰されてしまうのではないかというところだろう。日本の農家はただでさえ窮地に立たされている。

「ラー麦」は福岡県によって、それまで輸入小麦が主流だったラーメンに合うよう、独自に品種改良して作り出された。福岡県はラーメンでも有名だ。2つの特産を結びつける試みだった。また、生産は地元福岡の農家に限定し、商標登録も済ませ、ラー麦を使用している地元福岡のラーメン店を紹介するなど、地域興しにうまく活用されている。

しかし、「ラー麦」のような国産小麦の弱点は、その価格だ。「ラー麦」は国産小麦の中でも高い部類に入る上に、輸入小麦と比較すれば2倍にも差が開いてしまう。TPPにより、せっかく商標登録した特産物による地域活性化の試みがついえてしまうかもしれない。

商標を使用したブランド戦略は素晴らしいと思います。

TPPにより打撃を受けると懸念していますが、確かに多少の打撃はあるでしょう。しかし、ブランド化が成功すれば2倍の価格であっても売れるようになります。それがブランド戦略なのです。日本車が安く買えるのに1000万を超える外車も売れるのはブランド戦略に成功したからです。銀座の高級寿司屋で使う魚がTPPで安く輸入されたものだとしたら高級寿司屋のブランドはどうなるでしょうか。間違いなくブランドに傷が付きます。よって、高級寿司屋はブランドを守るために安い魚ではなく、高級な魚を仕入れるようにするでしょう。

ラーメンに使用される麦も同じことです。名前も大して知られていないようなラーメン屋であれば安い麦を使うでしょうが、名前が知られており、美味しいと評判のラーメン屋であれば、「福岡県産ラー麦使用」というのを売りにして評判を守る努力をする可能性もあります。

安いものが入ってくることにより打撃を受けることは想像できますが、逆に安いものが入ってきたとしてもブランド化さえ成功すれば、輸入物に勝つこともできます。なお、TPPに対しての賛成反対の意見は申しません。メリット、デメリットをじっくり考えて政治でしっかりとした判断をして欲しいと思います。

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