栃木県芳賀郡益子町の商工会が、2013年8月に「益子のビルマ汁」を特許庁に商標登録出願したことを明らかにした。
(参照:栃木県が商標登録したいちごの新品種名「スカイベリー」。無料で使用可能に)

「ビルマ汁」は、夏に益子町の家庭で一般的に食されている定番料理である。

名前の通り、太平洋戦争で当時ビルマという名前だった現在のミャンマー連邦共和国に出征した兵士たちが、終戦後、日本に戻ってからも現地で口にしたスープの味が忘れられず再現したのが始まりだったと言われている。

スパイスがきいたカレー風味で、完熟トマトやナスなどの夏野菜がふんだんに使われているのが特徴だ。

益子町の外でも同名で提供される料理が見られるようになったため、町内外で高まっている知名度と、ビルマ汁の名前と味を守るため、今回の商標登録に踏み切った。

今後は観光にも取り込むとともに、町内の飲食店を対象に研修会を開き、レシピの普及に努めていく。また、町内産の野菜を積極的に使うよう、取り組んでいくという。

基本的な条件さえ満たせば、洋風にアレンジしたり、つけ麺風や冷製にしたりなど、飲食店によって独自性を出せる自由さも残すという。

しかし、ビルマは旧名と言っても、もともとは国名だった言葉。うまく登録されるかは、判断が難しいところだ。

ビルマ汁というのは私は存じませんが、地方を越えてある程度の知名度はあるようですね。

益子と言えば私にとっては益子焼きとゴルフ場です。

さて、今回の商標は登録になるでしょうか。私の見解では登録の可能性が高いと思います。ビルマ汁が一般名称と判断された場合、商標法第3条第1項第3号で拒絶の可能性がありますが、「ビルマ」という用語を理由として拒絶になることはないでしょう。

地域団体商標での出願であれば登録の可能性が高いと思います。まだ、電子図書館で公開されていないのでどの様な出願をしているのか分かりませんが、私に依頼を頂いたとしたら、登録の可能性は高いと判断します。

さぁ、結果はどうなるでしょうか。