2017年10月27日、豊橋市ご当地グルメ「豊橋カレーうどん」が地域団体商標に登録された。今後に向けての地域の発展や観光促進、ならびにB級グルメの浸透が期待されている。
(参照:豊橋市、市のゆるキャラ「トヨッキー」を商標登録

豊橋カレーうどんは2010年4月に販売が始まったご当地グルメである。豊橋カレーうどんを名乗るには5つの条件がそろっている必要がある。

1)自家製麺使用すること
2)底から順番にご飯、とろろ、カレーうどんの3層構造となっていること
3)豊橋産ウズラの卵を使用すること
4)福神漬け、壺漬け、または紅ショウガが添えられていること
5)愛情をもって作ること

上層のカレーうどんを味わったのちに下層のとろろやご飯を混ぜると辛みがまろやかになり、2つの味わいが楽しめるメニューとなっている。

現在、豊橋市内の43店舗で豊橋カレーうどんが提供されている。豊橋は伝統的なうどんの街であり、自家製麺率100%を誇るうどんの街だ。豊橋市では「豊橋筆」「豊橋うなぎ」に続く3個目の地域団体商標となっている。

地域団体商標制度は、地域の農産物や伝統工芸品を「地域ブランド」として保護し、競争力強化を通じて地域経済の活性化を支援することを目的として、設立されました。経済のグローバル化の進展で、日本の国内市場には外国産の商品が大量に流入し、日本の各地域の農産物や伝統工芸品のかなりのものが、危機的な状態に陥っています。

そんな中、日本の各地域の農産物や伝統工芸品の救済の切り札の1つとして注目されているのが、地域団体商標です。地域団体商標登録を行うと、商標権者が、地域名と商品名を組み合わせた商標権を独占的に使用できるようになります。このことで、商標権者は、安心して、地域を超えて、宣伝広告を行うことができるようになります。

今回、豊橋商工会議所が「豊橋カレーうどん」うどんの地域団体商標登録を行ったわけですが、このことによって、効果的な宣伝広告が行われ、「豊橋カレーうどん」の知名度が大いに向上することが期待されます。