高級ブランド品メーカー「GUCCI(グッチ)」が、アメリカの衣料品ブランド「GUESS(ゲス)」を2009年からアメリカをはじめ、フランス、中国など世界各国で商標権侵害で訴えていた裁判で、イタリア、ミラノの裁判所が、「GUCCI」側の訴えを棄却する結論を出していたことが2013年5月7日に明らかになった。(参照:商標権の侵害とは?)

「GUESS」が模倣したとされるのは、緑と赤の特徴的なストライプや、ブランドの頭文字である「G」が組み込まれたダイヤモンド・パターン、伝統的なフローラ・プリントなどである。

2012年にはアメリカで先に判決が出ており、複雑なデザインで意図的に「GUCCI」の象徴を模倣したと同ブランド側の訴えが認められ、1億ドル以上の損害賠償額が取り沙汰されていた。しかし今回のイタリアの判決は、逆を行く形となった。

「GUESS」のCEOであるポール・マルシアーノは、「GUCCI」の訴えが同氏のブランドで成功したアクセサリー事業の成長を妨げる目的であると、訴えの不当性を指摘している。

「GUCCI」も「GUESS」も好きです。しかし、ターゲット層が違い、競合しなそうですがそうでもないのでしょうか。

面白いのはアメリカではグッチが勝利し、イタリアではゲスが勝利したことです。お隣の国々だと自国の企業が勝利しそうですよね。
詳しいことは分からないのでコメントしづらいですが、アメリカではグッチとゲスが競合すると判断され、イタリアでは競合するわけ無いだろと判断されたのかと思いました(参考:アメリカの商標制度)。このコメントは専門家としてではなく、単なる戯言と思ってください。

さて、フランスでも裁判中のようですが、商標に対する考え方や歴史などを考えると、ゲスが勝利するのではと予想します。