2015年12月15日、プランタン銀座は2016年12月をもって仏プランタンとの商号・商標契約が終了すると発表した。契約終了後は「プランタン銀座」の名称は用いず、別の名称で2017年3月にリニューアルオープンする予定だ。
(参照:商標権の保有者を複数名の連名で登録することはできますか?

これは、開業当時からの銀座の変遷が理由となっている。開業当初のプランタン銀座は20代~30代という若い女性をターゲットとして店舗 展開していた。

しかし、近年の湾岸地区開発によるニューファミリー層や外国人旅行者の増加に 伴い客層が大幅に変化した。顧客ターゲットを広げたいプランタン銀座側と、ラグジュアリーな百貨店をあくまでも追及したとする仏プランタンとの溝は埋まらず、今回の契約終了となった。
アパレルメーカーとの取引形態も、これまでの消化仕入契約から定期借家契約へ切り替える予定だ。プランタン銀座は1984年にダイエーと仏プランタンとの間に締結されたロイヤルティー契約に基づき開業した。若い女性をターゲットにしたデパートとして親しまれてきた。

時代と共に、顧客層もどんどん変化してゆきます。ブランドによる集客効果が大きいほど、顧客層の変化に合わせて、適切にブランドを変更する必要性は増大してゆきます。

「プランタン銀座」は、顧客層の変化に合わせてブランドを変更することを選択したのですが、今後、どのようなブランドを採用するのかが注目されます。