2018年3月7日、特許庁は地域団体商標の普及と発展を目指して「地域団体商標ガイドブック2018」を発行した。(参照:特許庁 「地域団体商標事例集2017」を作成配布

対象は地域団体商標の登録を検討している団体や団体支援者、また地域ブランドに関心を寄せる人となっている。

事業協同組合や農業協同組合等の団体、商工会、商工会議所、NPO法人などが申請可能だ。平成30年1月末日時点で地域団体商標に登録されている621件全件が品目別に紹介されている。

コンテンツ構成は以下の通りとなっている。

・地域団体商標とは何かという制度概要を説明。
・地域団体商標Q&Aでは、申請から登録までの実際の手順やかかる費用を解説。
・登録済み商標がどのようにブランディングや販路拡大へ活用されているかの事例。
・特許庁が行なっている7つの支援策。
・地域団体商標マークに関して。

最後には産品別索引や地域別索引、50音順索引など各種索引が完備している。経済産業省ホームページより無料でダウンロードし入手できる。

本ガイドブックは、第1章「地域団体商標とは」で、地域団体商標の概要について説明されていて、この章を読めば、初めて地域団体商標に触れる人でも、その内容が十分に理解できるようになっています。

第2章「教えて!活用事例」では、地域団体商標を活用したブランド戦略の成功事例が紹介されています。この章では、十勝若牛、今治タオルなど、6つの成功した地域団体商標の事例が記載されており、これを読めば、地域団体商標がどのような好影響を地域の産業に与えるかが理解できます。

第3章では、全国の地域団体商標が、商品やサービスの種類ごとに、又は都道府県ごとに分類され、紹介されています。この章を読めば、現在の日本の地域団体商標登録の傾向や地理的分布が理解できますし、自分が居住する都道府県で登録されている地域団体商標登録について、簡単に把握できます。