2017年4月7日、特許庁は茨城県竜ケ崎市の「龍ケ崎コロッケ」を地域団体商標として登録した。商標権者は竜ケ崎商工会となっている。さらなる地域発展やまちおこし、特産品の知名度アップを目指していく。
(参照:特許庁、富山湾魚介類使用の「富山湾鮨」を地域団体商標として認可

「龍ケ崎コロッケ」の発祥は、1999年開設の公立まんが図書館「市街地活力センターまいん」で販売を開始した「まいんコロッケ」となっている。その売れ行きの好調さをまちづくりに活用できると市内の飲食店や食肉店が結成した「コロッケクラブ竜ケ崎」を基盤にオリジナルコロッケを開発した。

2009年には、静岡県三島市、富山県高岡市と「コロッケの国 三国の共同宣言」を発表し、2013年には「全国コロッケフェスティバル」を開催するなど発展を遂げ、今回の地域団体商標へとつながった形だ。竜ケ崎ではさまざまな味のコロッケを味わえるとの評判アップを目指して活動している。

茨城県における地域団体商標は、「本場結城紬」「笠間焼」に続く三番目の登録となり、食品では初の登録となっている。

以前から、竜ケ崎は、コロッケの製造販売が盛んで、様々な味のコロッケが味わえる地域として、地元(茨城県)では評判だったようです。

今回、竜ケ崎商工会議所が「竜ケ崎コロッケ」の地域団体商標登録を行ったことで、「竜ケ崎コロッケ」は、地元を枠を超えたより広い地域に対して、安心して宣伝ができるようになりました。

また、「龍ケ崎コロッケ」のホームページ(竜ケ崎コロッケクラブ)に掲載されている「竜ケ崎のコロッケマップ」によると、竜ケ崎市には、15件の「竜ケ崎コロッケ」の販売店がありますが、今回の地域商標の登録を受け、各店舗では、定期的な販売会の実施やイベントへの参加等を計画する等、大きな盛り上がりを見せています。

地域団体商標登録は、主に他人のブランドに便乗して商品を販売している事業者を排除することが目的であることが多いですが、それ以外にも、商標登録を行った事業者団体や地域を活性化したり、広告宣伝を行いやすくするなどの効果があり、そういった副次的な効能も見逃すことはできません。