2015年12月22日、化粧品大手メーカーの資生堂は「セルジュ・ルタンス」の商標買取に合意したと発表した。今後、資生堂からの投資がより積極的に行なえることになり、世界主要都市への直営店出店に弾みがつくことが期待されている。
(参照:資生堂、「セルジュ・ルタンス」の商標権買取で欧州展開

現在世界35か国において約2,000店もの展開をしている同ブランドだが、「希少かつ豪華」というコンセプトを維持しつつ、さらなる世界展開を視野に入れている。商標権を手放すセルジュ・ルタンス氏は、今後も資生堂のブランド・クリエイティブ・ディレクターを務めることとなっている。

「セルジュ・ルタンス」の共同開発者であるフランス人クリエーターのセルジュ・ルタンス氏は、1980年に資生堂と契約を結んで、同社のヨーロッパ展開におけるイメージクリエイションやビジュアルアイデンティティを担当してきた。その後、2000年には資生堂グループの協力を受け、自身のプランド「セルジュ・ルタンス」を立ち上げた。

資生堂が、ブランド「セルジュ・ルタンス」の商標権を買い取りを行ったことで、今後、資生堂は、このブランドに安心して投資ができるようになります。商標権の買い取りを行わないままで投資を進めると、突然、従来からの商標権者からブランドの使用禁止を申し立てられたりする可能性があります。

資生堂と、従来からの商標権者であるセルジュ・ルタンス氏は、1980年から共に活動を続けておりますが、ビジネスはビジネスなので、こういった権利関係を明確にしておくことは重要です。

今後、資生堂が「セルジュ・ルタンス」のブランドに積極的な投資を行うことが予想されますが、資生堂による「セルジュ・ルタンス」のブランドが、全世界で今後どのように発展していくのかが注目されます。