2015年8月24日、山形県知事は県産ブランド米「つや姫」のロゴマークに関して「問題ない」とし、使用継続の意向を表明した。このロゴマークは、五輪エンブレム問題が取りざたされている佐野研二郎氏によるものだ。
(参照:東京五輪エンブレム酷似、「問題ない」

山形県産米の「つや姫」ロゴマークは、委託先の広告代理店から佐野氏へデザインを依頼した。2009年8月に現在のものに決定し、2010年2月商標登録されている。

コメの記号である「※」をモチーフにデザインされたロゴマークは、グリーンの三角形と赤白の丸を配置したもので、県産品米のコメ袋や関連商品の包装紙、また県職員の名刺、知事記者会見のバックボードにも使われている。

商標登録を担当した弁理士事務所やデザイン関連会社からは、デザイン公表以来、異議申し立てもなく法律上の問題はないと回答があった。盗用などもされていないとの見解だ。

佐野氏を巡っては、2020年東京五輪の公式エンブレムを皮切りにさまざまなデザイン作品の盗用問題が浮上しており、ブランドイメージが心配されている。

佐野研二郎氏といえば、五輪エンブレムに関する騒動で有名な方です。五輪エンブレムに関しては、当初は、盗作ではないという判断が優勢でしたが、佐野研二郎氏に関して、五輪エンブレム以外の作品にも数々の盗作疑惑が浮上した結果、盗作だという判断が優勢となり、結局、佐野氏がデザインした五輪エンブレムは変更されることになりました。

佐野氏は、数々の名だたるデザイン賞を受賞している一流のデザイナーですが、今回の盗作疑惑で、世間的には、佐野氏の作品というだけで盗作ではないかと疑われてしまっています。

幸い山形県産のブランド米「つや姫」のロゴに関しては、盗作ではなかったとのことでした。

インターネットを通して全世界のデザインを簡単に閲覧できる時代になり、便利にはなりましたが、その分、盗作も容易となり、盗作の誘惑に打ち勝つにはよほどの精神力が必要です。

盗作をした場合、発覚した場合には、佐野氏のように信用を一気に失いますので、くれぐれも注意をしなくてはなりません。