2020年1月14日、九州ブランド総選挙で受賞した和菓子のようかん「よ~うかんがえる」が商品化され、発売となった。地域団体商標として登録されている名産が、学生のアイデアにより認知度アップを目指していく。 (参照:東北地域ブランド総選挙、岩手大が裂き織り取材で受賞

2018年3月に九州経済産業局と特許庁の主催で開催された九州ブランド総選挙において、佐賀大学芸術地域デザイン学部のチームが、地元佐賀県小城市の名産品である小城ようかんをブランディングするアイデアを提案し、ベストビジネスプラン賞を獲得した。

アイデアは、地元和菓子店「桜月堂」と共に開発され、同店から発売されることとなる。小城ようかんは地域団体商標に登録された名産品であり、受験生をターゲットにしたゲン担ぎグッズとして需要を掘り起こせるとの狙いがある。

パッケージには大きく「合格ようかん」とのロゴが配置され、頭を使う受験生の脳に必要な糖分を甘味によって補給してもらうほか、「ようかん」と「よく考える」の語呂合わせで受験生のゲン担ぎ、または受験生へのプレゼントとしての需要を拡大したい考えだ。

「地域ブランド総選挙」は、地元の学生と地域団体商標の権利者等がチームを組み、地元の学生が地域団体商標の権利者等への取材を通じ、その魅力を「インスタグラム」で発信し、今後のビジネス展開についても発表し、その腕を磨く場として、最近注目を集めています。主催は特許庁と全国各地の経済産業省・経済産業局です。

「地域ブランド総選挙」では、産官学連携チームが地域団体商標を発信する技術を競い合うというだけでは不十分で、その場で考案されたアイディアが実際のビジネスに生かすことができないと、コンペのメリットが半減します。その点、今回の佐賀大学芸術地域デザイン学部の「よ~うかんがえる」は、地域ブランド総選挙の受賞アイディアを実際に商品化しています。

この事例によって、地域ブランド総選挙の受賞アイディアが実際に商品化できることを広くアピールすることができるので、その発展に大きく貢献することは間違いありません。