2019年8月19日、大手文具メーカーのコクヨが、大手菓子メーカーロッテに商標ライセンスを供与した。学生へのブランディングの一環として、コラボレーション製品が販売されていく。 (参照:IT大手のLINE、「手のひら金融」を商標出願

大手文具メーカーのコクヨが供与した商標ライセンスは「キャンパスノート」となっている。「キャンパスノート」はコクヨが販売するノートの代表的なブランドである。1975年の発売以来、累計31億冊以上が全国で学生を中心に利用されているノートの定番となっており、年間1億冊以上の売上を誇る日本を代表するノートブランドである。

この「キャンパスノート」のブランドを付与されたのが、大手菓子メーカーロッテの販売するチューインガム「Fit’s」である。ロッテではこの「Fit’s」に、ノートを模したデザインのチューインガム6アイテムを追加した。チューインガムの味はラムネ味であり、パッケージに6種類のキャンパスノートがデザインされている。

チューインガムとノートという、共に学生になじみのある商品をコラボレーションすることによる相乗効果が期待されている。

学生さんにとっては、ロッテのチューンガム「Fit`s(フィッツ)」の知名度よりも、コクヨの「キャンパス」の知名度の方が、はるかに大きいと考えられます。ロッテのガム・フィッツが、コクヨキャンパスのブランドが持つそのブランド力を活用できれば、売上げに与える好影響は非常に大きなものになるでしょう。

こういったコラボの場合、コラボする2つのブランドが全く関連がない場合には、その効果をあまり期待することはできないのですが、今回のケースでは、共に学生が勉強する時に使う(食べる)商品に関するものという共通項があり、その相乗効果が期待できます。大学で勉強する学生さんの多くが、「あら、珍しい」といって思わず買ってしまうことは間違いないでしょう。

今回の案件は、ブランドコラボのモデルケース的な事例ですが、このコラボで、このガムの売上がどの程度伸びるかということは、非常に興味深いところです。