2019年8月2日、ご当地グルメ「ハブ大福」が商標登録された。今後は商標の貸し出しを検討しており、全国でそれぞれのご当地食材を利用した「ハブ大福」ができることを期待している。 (参照:沖縄、B級グルメ「オニササ」が商標登録

商標権者は那覇市市場振興会となっている。「ハブ大福」は、見た目を猛毒を持った蛇であるハブに似せたご当地グルメである。ハブが生息する沖縄県の那覇市新天地市場本通りで販売されている。まるで猛毒蛇のハブが大きく口を開けて舌を突き出しているかのような形状の大福である。

普通の大福の一部をカットし、大きく広げ、赤いイチゴを差し込み、ゴマで目鼻を描いている。初めて見た時のインパクトは相当なものだが、毒は入っていない。

「ハブ大福」は2018年3月に新天地市場本通りで販売を開始し、1日200個ほどの売り上げがある。最近はイチゴだけでなくちんすこうやブドウなどの具材の「ハブ大福」も登場した。

全国各地でご当地食材を使った「ハブ大福」が開発されるなら、商標の貸し出しをしたいとしている。

商標権者が那覇市市場振興会という団体なので、「ハブ大福」に「沖縄」や「那覇」という地名を冠すれば、地域団体商標登録を行っても面白い案件です。ハブは、沖縄本島や西南諸島に生息する蛇の一種ですが、沖縄をはじめとする南国を連想させる生物です。

そういった観点からすると、「ハブ大福」は、沖縄地方以外では生産されない商品のイメージが強く、「沖縄」や「那覇」という地名を入れたブランドにしても、地域団体商標として十分に通用するでしょう。

また、地域団体商標登録をした場合には、産地をアピールできますし、ブランドをその団体で独占的に使用することにより、組合員の増加や、ブランドに対する愛着が形成されるなどというメリットがあります。