2019年10月、最先端ITを利用した商標システムが開始された。今後は、IT技術や精度の向上でより早く、より正確なサービス提供を目指していく。 (参照:特許庁、商標審査期間が短いファストトラック審査を開始

このシステムは、AIやRPAといった最先端IT技術を駆使することで、スピード化と低価格化を実現したものとなっている。通常なら専門知識を持った弁理士などが時間をかけて行う作業をこうした技術で補い、半自動化している。

商標出願の前に必要な類似商標の調査を、AIに搭載している類否判断エンジンが高速で似たような商標がこれまで登録されてこなかったかを調査し、その結果を見た専門弁理士が商標登録の可能性を報告する。これにより原則1週間、最短1日というスピード判定が可能となった。

また、先行調査は無料、出願手数料は1区分あたり12,000円と低価格化となっている。クライアントにとってうれしいスピード化と低価格化が実現した。もちろん、商標登録後のビジネス展開や競合との紛争対応も万全の態勢でサポートができる。

WEBから簡単にアクセスできるので、スマホ片手の依頼も可能となっている。

最近のAI技術の進歩は目まぐるしく、かつては、そのほとんどを人が行っていた専門サービス業の分野にも、すさまじい勢いで、AIの波が押し寄せています。

商標の出願をはじめとする行政機関への手続き関係も電子申請が主体となり、その結果AIの導入が容易となる環境の変化が進み、AIの導入が今後もどんどん加速化していくことが考えられています。

こういった状況下で専門士業が生き残っていくためには、AI化の波に逆らうのではなく、AI+専門士業というように、AIではできないところを専門士業が補完して、より品質の高いサービスの提供を目指す姿勢が大切です。

今回リリースされた商標出願サイト「すまるか」は、そういった今後あるべき姿を示す一つのリーディングモデルとなることが予測されます。