2022年1月26日、特許庁は栃木の伝統織物「足利銘仙」を地域団体商標に登録した。ブランディング保護と共に世界的なブランドにしたいと意気込んでいる。 (参照:全国初!栃木県  商工会による地域団体商標「氏家うどん」が登録

商標権者は、足利商工会議所と栃木県染色工業協同組合となっている。地域経済の活性化を目標に、2018年に地域団体商標に出願していた。銘仙とは、絹織物の一種であり、大正から昭和にかけて女性の普段着として全国的に流行したカジュアルな着物である。

足利市近郊で作られた銘仙を「足利銘仙」と呼び、昭和14年には生産高日本一を記録した。織物の中でも「解し織(ほぐしおり)」と呼ばれる手法が特徴的であり、曲線的なアール・デコやアール・ヌーボーといったデザインが大正時代のモダンな流行に使われた経緯がある。

1990年頃から再びそのカラフルなデザイン性とアンティークな雰囲気により人気が高まっている。足利では2014年に市内の業者によって復刻、独自ブランドを形成し、パリコレクションにも出品するなど注目を集めてきた。