2021年6月16日、特許庁は食育の企画「みらいエナジー」および、「野菜キャラクターの集合」を商標登録した。子どもたちへのブランド名とキャラクターの浸透を通して給食に親しんでもらい、成長につながるという認識を育てていきたい構えだ。 (参照:林業ベンチャー、再エネ事業「エネキコリ」を商標登録

商標権者はソシオホールディングス株式会社となっている。ソシオホールディングスが運営する株式会社あしたばマインドは、東京都内6か所、神奈川県内14か所の認可保育園「明日葉保育園」および、子育て支援・相談センターを運営している。

独自企画の「みらいエナジー」は子どもたちが給食に親しみを持ち、食材の特徴や栄養を伝え、将来の成長につながることを知ってもらうためのものとなっている。企画にはさまざまな食材のオリジナルキャラクターを作成し、そのキャラクターを使ったぬり絵やペープサート劇、おはし練習キッドの作成などを通して、園児たちの知見を広めたいとしている。

同保育園は、子どもたち自らの育つ力をサポートすることで保育を提供している。

今回の商標登録の権利者である「みらいエナジー」は、このブランドを利用して様々な食材のオリジナルキャラクターを作成し、そのキャラクターを使って様々な商品を作成・販売することを予定しています。そうすると、このブランドを利用した模倣品が出回る確率が高くなります。

特に、商品がヒットした場合、大量の模倣品が市場に出回る可能性があり、そうなってから商標出願をして、法的な対策を施してもその時では遅すぎます。できれば、ブランドを商品の販売が始まる前に、商標登録を済ましておきたいものです。

今回の事例では、商品の販売を始める前に商標登録をしていますから、こういった知的財産対策は適切であったということが言えます。