2019年4月5日、特許庁は株式会社キャンパスクリエイトが運営するマッチングサービスの「データ駆動型産学官連携」を商標登録した。今後はより広範囲かつより効率的なマッチングサービスを目指していく構えだ。 (参照:大阪・泉佐野市の民泊施設「よつばのゲストハウス」、商標登録

商標権者は株式会社キャンパスクリエイトとなっている。同社は電気通信大学TLOかつ広域TLOとして、産学官マッチング業務ならびにコンサルティング業務を行なっている。

専門分野に特化した研究者を必要とする企業に向けて、定年退職後の遊休中の研究者をはじめとした研究者や学生など人材リソースをマッチングしている。また、企業活用が可能な大学が持つ技術シーズをもとに、企業に向けて新規事業の方向付けを行なうコンサルティングを行なっている。

「TLO」とは、「技術移転機関/Technology Licensing Organization」のことである。大学研究者の成果を特許として登録し、民間企業で営利事業化するための技術移転を行なっている。

収益を大学に還元し、研究資金へとつなぐ役割を果たす組織となっている。

「データ駆動型産学官連携」という名称からは、特許権の登録のようにも思われますが、「データ駆動型産学官連携」は技術ではなく、研究者を必要とする企業に、定年退職後の研究者や学生を紹介する人材マッチングサービスなので、特許権ではなく、商標権の登録となります。

「データ駆動型産学官連携」という名称及びその内容は非常に複雑なので、商標権者以外の第三者が模倣することは困難なようにも思われ、法的な保護がなくも大丈夫かもしれませんが、商標登録することでサービスの格が上がりますし、広告宣伝にもメリットがあります。

「データ駆動型産学官連携」の名称からすると、経済産業省やその外郭団体が運営するサービスによくありそうですが、運営主体が株式会社キャンパスクリエイト という民間の会社なので、差別化する意味で、しっかり商標登録を行う必要があるのかもしれません。