2019年4月5日、特許庁は民泊施設「よつばのゲストハウス」を商標登録した。今後、外国人観光客のさらなる利用が期待されている。 (商標:焼肉の大同門、TVコマーシャルソングが音商標査定

商標権者はよつば地所となっている。よつば地所は大阪府泉佐野市の不動産会社である。同社は多数見受けられる空き家住宅を改修し民泊施設として運営している。主に泉佐野駅、りんくうタウン駅、そして羽倉崎駅周辺でのゲストハウスを展開しつつある。

近々、泉佐野駅から徒歩4分以内、築60年以上の古民家を仕入れ、改修のうえ「よつばのゲストハウス 泉佐野駅前古民家」として開業したい構えだ。

住宅宿泊管理業者としても登録されており、合法的な運営をしている。泉佐野市は関西国際空港を市内に擁しており、空港から泉佐野駅までバスで30分とアクセスも便利である。そのため近年増加している外国人観光客による宿泊需要が増え、大型ホテルの建設ラッシュも起きている状態だ。

さらにアウトレットモール「りんくうプレミアムアウトレット」もあるため、帰国便待ちの外国人観光客にも人気だ。

少子高齢化や地方における人口減少などの理由により、全国的に「空き家」が増加し大きな問題となっています。平成27年に総務省統計局から発表された土地統計調査によると空き家の数は820万戸で、全国の住戸の13.5%を占めています。

今回、商標登録を行った「よつば地所」のように、空き家を改修して、民泊施設として再利用するようなサービスは、「空き家」問題の解決する貢献する注目すべきものであると言うことができます。

2007年に観光立国を国の重要な施策の一つに掲げた観光立国推進基本法が施行され、その翌年の2008(平成20)年には観光庁が設置されて以来、日本は、国を挙げてインバウンド需要の取り込みに積極的に取り組んでいます。

今回登録された「よつばのゲストハウス」も、関西空港からアクセスのよい場所であり、日本情緒を満喫できる古民家ということで、多くの外国人観光客の利用されることが予測されます。

もし「よつばのゲストハウス」が大成功した場合、模倣する会社が続発するでしょうから、先手を打って商標登録を行っておくことは適切な処置ということができます。