2022年3月9日、特許庁は徳島県美馬郡つるぎ町半田地区の特産品である「半田そうめん」を地域団体商標登録した。大切な地域ブランドとして次世代へ譲り渡したいとしている。 (参照:徳島県の「大歩危妖怪村」が「児啼爺(コナキジジー)」を商標登録

商標権者は半田手延そうめん協同組合となっている。「半田そうめん」は江戸時代から伝わる伝統ある食品で、山から吹き下ろす冷たい風で乾燥される。 ほかのそうめんに比べて太さが太く、コシが強い特徴を持っている。同町半田地区には製造業者が24社あり、そのうち20社が協同組合に加盟している。

「半田そうめん」は2007年に地域団体商標へ出願されたが、知名度が足りないことを理由に拒絶されていた。その後、業者が合同で販促に励むなど知名度アップを図ってきた。2019年11月7日に再び出願し、今回の登録となった。

日本農業規格によると直径1.3ミリ未満をそうめん、1.7ミリ未満をひやむぎ、それ以上をうどんと分類している。「半田そうめん」は直径1.3ミリ以上、1.7ミリ以下のため分類上はひやむぎとなるが、歴史や製造方法を根拠に特例として「そうめん」の表示が可能となっている。