2021年12月1日、特許庁は熊本県人吉市の銘茶「球磨茶(くまちゃ)」を地域団体商標に登録した。ブランドを全国に広めて茶農家の収入アップを目指したいとしている。 (参照:熊本のお手軽お菓子「熊本いきなり団子」、地域団体商標へ

商標権者は、球磨地域農業協同組合となっている。2019年2月28日に出願し、今回の登録に至った。生産地の熊本県郡市は県内最大の茶産地であるものの、ブランド力は鹿児島や静岡に比べて弱く課題となっていた。

「球磨茶」が最初に出荷されたのは元禄時代にさかのぼり、200年以上の長い歴史を誇る。ドリンク用「球磨茶」や「球磨茶ぷりん」など販促のための開発をするほか、地元の茶加工場の整備を行ってきた。

これまで地域団体商標に登録された「球磨焼酎」や「球磨栗」とともに熊本南部の名産品を価値の高いブランド品として知名度を上げていきたい構えだ。