ロジスティクスファイナンスとは、物流面とファイナンス面のサービスをワンストップで総合的に提供することを通じて、企業のキャッシュフロー改善をサポートするサービス。日本通運の子会社である日通キャピタルが2007年から提供しているが、商標登録を通じさらなる知名度の向上を図る。(参照:トヨタが「スープラ」の商標登録を更新。「スープラ」復活か?!

日本通運が提供する物流サービスに加えて、子会社の日通キャピタルが販売・購買関係の取引を代行、在庫圧縮・債権の早期流動化・債務繰り延べなどを通じて総合的に企業の資金繰り、事務の効率化などを改善するサービスである。日通グループが総合的にサービスを提供することで、ワンストップの利便性と総合的なサービス提供を可能とするもの。

今回、同社はあわせてロジスティクスの頭文字である「L」とファイナンスの「F」を用いたロゴマーク、及び英語表記「LOGISTICS FINANCE」の商標登録も行った。商標登録を通じて同サービスのさらなる浸透を目指す。

「ロジスティクスファイナンス」という名称は結構かっこいい名称なので、日本通運のような大手企業でさえ商標登録しておかないと、銀行などの金融機関が運送業者に対して同様のサービスを提供する際に使用するサービスマークとして、先に登録されて、なす術もなく名称を奪われてしまいそうな気がします。

実際、提供される役務に関しては、世界的に展開する日本グループのような大手企業に中小の企業が太刀打ちできませんが、商標の場合は先願主義がありますから、大手企業でさえうっかりしているとせっかく考案した名称を奪われてしまいます。

もちろん、日本通運はきちんと商標登録されています。

しかし、仮に登録していなかったとした場合、ロジスティクスファイナンスという名称が意味する役務の提供に関しては、日本通運が最も優れていても、物流業と金融業を営む中小の企業が先にその名称を登録してしまえば、その名称を独占使用して、日本通運でさえ禁止を請求されてしまいます。