2017年11月、兵庫県の三田肉流通振興協議会は「三田牛」にの最高級の品質規格「廻」を創設した。同県の牛肉生産振興や世界的な進出を目指してブランディング強化をはかる予定だ。
(参照:兵庫県三田市、イメージロゴマークを商標登録

福島県三田市で生産される黒毛和牛である「三田牛」。三田市内の指定された畜産業者において生後28か月以上肥育されたのち、三田食肉センターにおいて解体された牛肉だけが「三田牛」を名乗ることができるブランドとなっている。

この中でも特に高級とされる霜降り肉を、高級ブランド「廻」(かい)として販売することとなった。肉の歩留まり等級において「A」あるいは「B」ランクであり、なおかつ肉質が上位2ランク、そのうえ霜降り度合いが上から6番目までのクオリティの高いものだけが、この新ブランドを名乗ることができる。

「三田牛」は2007年8月に地域団体商標に登録しており、その中でも高品質のものは世界的ブランドである「神戸牛」として流通している。

「但馬牛」は平成19年に商標登録されましたが、但馬牛と呼ばれる者の中には、今回話題となった「三田牛」をはじめ、神戸牛、淡路ビーフ、黒田庄和牛など、様々な種類が存在します。そのうち「三田牛」は、地域団体商標登録をされており、兵庫県三田市の指定された畜産業者が三田市内で生産した牛肉のみに使用できるブランドです。

今回、三田肉流通振興協議会が創設した新ブランド「廻」が、地域団体商標登録されるかは分かりませんが、牛肉に関して、次々に新ブランドが現れる兵庫県は、それだけ、牛肉に関して熱を入れている地方だということでしょう。

特に高級とされる霜降り肉を「廻」と名付けて販売するわけですから、地域団体商標登録又は商標登録の早期実施が望まれます。特に高級な肉ということであれば、商標登録したほうがハクが付きます。

「廻」のような特別なレベルに行くと、偽物が流通する可能性は、偽物を作るのが難しいので、少ないとは思いますが、その分、ブランドについたハクがものをいうようになります。

今後の「廻」のブランド化の動きが注目されます。