2018年8月31日、奈良佐保短期大学は同大公式キャラクターの商標を登録した。この商標登録を通して、経験を積んだ学生たちが実社会で活躍することが期待されている。 (参照:商標登録も完了。準備万端で奈良県のゆるきゃら 『 しかまろくん 』 デビュー

この商標登録は学生が履修している学科コースにおける実体験として出願され、登録された。実施された学科は生活未来科ビジネスキャリアコースである。同大の公式キャラクター「なほちゃん・さらちゃん」につき特許庁に実際に出願され、その他の出願同様に審査の上、登録された。

コースでは、ビジネスにおける知的財産についての学習や調査・研究が初めに行なわれ、その後6人の学生が中心となり、通常なら弁理士が行なう商標登録の手続きを、特別講師の弁理士の指導の下に進めてきた。2017年11月に、家具を除く文具および事務用品の指定により出願したのである。

「実学」というのが同大の教育方針となっており、机上の勉強にとどまらずビジネス全般において必要となる知識や技術を実地で体験することが重要視されている。

最近はインターネットを活用した広告宣伝や交通網の発達によって、通信販売による取引が爆発的に増加しておりますので、取引先は日本全国、場合によっては、海外へと広がってゆきます。そうなってくると重要性を増してくるのがブランド戦略です。

ブランド戦略がしっかりしていないと、せっかく良い製品を創作しても消費者にその製品のすばらしさを正確に伝えることができません。また、偽ブランド問題が発生した時に適切に対処することができません。

このような御時勢に、今後ビジネス界に就職して活躍することが期待される学生さんたちが、大学の授業の一環として、自分たちで商標権の申請を行うことは、彼らの将来にとって非常に有益なものになることは間違いがありません。

こういった形のカリキュラムは非常に有意義ですので、他の大学のビジネス関連学科でも積極的に採用されるべきものであると考えられます。