2019年2月27日、山口県下関市の地域商社やまぐちは、酒類販売に関する2種類の免許を取得したと発表した。特にインターネット通販の開始によって、ブランド力の向上や地域発展を目指している。 (参照:中国経済産業局、「平成30年度地域ブランドコラボレーション事業」の報告

地域商社やまぐちが取得した免許は「自己商標酒類卸売業免許」と、「通信販売酒類小売業免許」の2種類である。「自己商標酒類卸売業免許」は、自らが開発した銘柄の種類を卸売販売するための免許である。「通信販売酒類小売業免許」は、酒類をインターネット通販などの通信販売をするための免許である。

販売開始したのは、「純米大吟醸 華ほのり」である。地域商社やまぐちが自社開発した日本酒で、酒井酒造株式会社による醸造であり、赤色酵母による醸造で桜色をした美しいお酒となっている。

地域商社やまぐちの展開する「やまぐち三ツ星セレクション」にラインナップされている。インターネット通販もできることから、地域商社やまぐちのウェブストアから入手可能である。

地域商社というのは、その地域の特産品はもとより観光資源なども含めて地域を丸ごと国内外に売り込む企業や団体のことです。新事業を立ち上げ「地産外商」で域内に利益をもたらす集団として期待されています。政府は、地方創生政策の1つとして、全国に100社の地域商社を設立するという目標を設定して、その後押しをしています。

今回、酒類販売の「自己商標酒類卸売業免許」と「通信販売酒類小売業免許」を取得した山口県下関市の「地域商社やまぐち」もこの地域商社の1つです。「地域商社やまぐち」は、山口県岩国市の蔵元酒井酒造株式会社が醸造した、山口県産の山田錦を100%使用し、赤色酵母で桜色に仕上げた純米大吟醸「華ほのり」を全国に販売するために、酒類販売の免許を取得しました。

地方創生を実現するために地域が「稼ぐ力」を持つことが必要不可欠ですが、地域商社は、その実現に向けた一歩先の取組みということができます。

「地域商社やまぐち」が今後どのような発展を遂げていくかは、非常に注目されています。