2018年4月12日、経済産業省管轄の中国経済産業局は、同地域で地域団体商標に登録された名産食材を活用したレシピブックを作成し、発表した。これにより中国地域の名産食材の知名度アップと共に、他地域の地域ブランドとの連携も深めていく方針だ。 (参照:中国地域、地域団体商標のコラボを促進するコラボ事業が展開

発表されたのは「地域ブランド×地域ブランド ごちそうレシピ」と題するPDF形式のデジタル本となっている。中国経済産業局の下記ホームページから誰でも無料でダウンロードできる形式だ。レシピで使われている中国地域の名産食材には、地域団体商標に登録されたものと商標登録されたものがある。

地域団体商標に登録された食材では、大山ブロッコリー、広島レモン、広島はっさく、広島みかん、広島かきそして比婆牛がレシピ食材として取り上げられている。商標に登録された食材では、秋穂車エビと長州黒かしわが採用され紹介されている。

おいしい食べ方を指南することで消費拡大が期待されている。

平成28年度に、中国経済産業局が行った地域団体商標に関するアンケート調査では、地域団体商標は、取得しただけではその効果は限定的で、活用してはじめて期待した通りの、あるいは、期待した以上の効果が得られるという、結果が出ました。

また、地域団体商標の活用方法としては、地域団体商標同士のコラボレーションが、PR効果が高く、それぞれの販路を活かすことができるなど、展開上のメリットが多いと結論されています。

地域団体商標同士のコラボレーションとして最も簡単なのが、地域団体商標に登録された食材のみを使って、新しいメニュー(商品)を開発することです。

今回、中国経済産業局によって公開された「地域ブランド×地域ブランド ごちそうレシピ」には、地域団体商標に登録された食材のみを使った様々なレシピが記載されているわけです。

そういったレシピの中から、地域ブランドのコラボによる新しいヒット商品が生まれてくるかもしれません。