台湾鉄路管理局は、同局の名物弁当「台鉄弁当」の商標出願をした。類似品との識別を図り、ブランド保護をしたい考えだ。 (参照:欧州中央銀行は「デジタルユーロ」を商標登録

出願された商標は、台湾鉄路のシンボルカラー青色をベースにしたデザインとなっている。特に名物弁当として人気が高いパイコー弁当の八角形をしており、「台鉄弁当」「TR Bento」の中国語と英語のダブル表記となっている。10月にはデザイン展「台湾デザイン展」が北部の新竹で開催され、展示がされる予定だ。

「台鉄弁当」は台湾で鉄道旅行をする場合には欠かせないグルメの一つとなっている。ポークリブ弁当、ポークリブ野菜弁当、鶏もも肉弁当など各種メニューを食べ比べるのも楽しみである。また、類似品が出回っているため、本物を見分けるための法的規制が必要な状況だ。

「台鉄弁当」の人気は日本でも高く、しばしば国内の駅弁祭りやうまいもの大会で販売されている。特においしく味付けされたゆで卵と肉料理が絶品である。

台鉄弁当の八角形のデザインと、ロゴマーク、ネ―ミングは、台鉄弁当の知名度の割合には、単純で、第三者による悪意の模倣の対象となり易い特徴があります。今回、

台湾鉄路管理局が商標出願を行ったのも、模倣品が出回り始めたことが理由です。単純なデザイン、ロゴ、ネーミングは、多くの需要者に簡単に覚えてもらえるので、単純だからと言って、ブランドとしての価値が低いということは決してありません。

しかし、単純だがよく機能するブランドだと、第三者に勝手に真似されやすくなります。販売者である台湾鉄路管理局は、今回の商標出願が承認された場合には、偽ブランドを使って弁当を販売するものに対して法的な措置をとることができるようになます。

その結果、台鉄弁当ブランドの信用と価値を維持できるようになります。