2021年4月27日、特許庁は日本獣医生命科学大学の大学エンブレムを商標登録した。今後は著作権保護下のエンブレムを、ノベルティグッズやパンフレット、名刺などに活用していく予定となっている。 (参照:技術検索エンジン「ManuTech」商標登録

2020年1月、同大学は創立150年を記念し、新エンブレムを作成し、同3月には画像商標として商標出願を行なった。新たなエンブレムでは、地球と馬の尻尾をモチーフにしたデザインを採用し、より専門領域を意識したエンブレムとなっている。

同大学は学校法人日本医科大学の傘下の学校で、獣医学部は獣医学科と獣医保健看護学科を擁し、獣医や動物看護士を輩出している。また、応用生命科学部は動物学科と食品学科を持ち、化学メーカーや食品メーカーの技術者を養成しているほか、農水省や県職員など自治体にも卒業生を送り込んでいる。

獣医はもともと馬を治療する馬医を起源としており、現在治療を行う動物は多岐にわたるものの馬をモチーフにすることで獣医の歴史的背景を象徴している。

今回登録された日本獣医生命科学大学の商標は、地球と馬の尻尾をイメージした図形に、大学の大学の英語表記であるNippon Veterinary and Life Science Universityの略称「NVLU」及び創立年の「1881」のロゴから構成されています。そのため、パッと見ただけでは、この商標が日本獣医生命科学大学のエンブレムだとは分かりにくいので、第三者の悪意ある模倣の対象となり易いと言えます。

せっかく苦労して考案したデザインが、第三者の模倣によって、その価値を引き下げらることは、非常に大きな損失となります。この点、日本獣医生命科学大学は、今回このエンブレムを商標登録したわけですから、第三者の悪意ある模倣に対して、法的な措置を取れることになり、安心です。