2021年5月21日、特許庁は開発者向け技術検索エンジン「ManuTech」を商標登録した。今後も技術者向けに特化した検索技術の向上とサービス提供を目指している。 (参照:株式会社Toreru(トレル) 完全無料でロゴ検索を利用できる「Toreru商標検索」がリリース

商標権者はグローバライズ株式会社となっている。「ManuTech」は、製造の「Manufacturing」と技術の「Technology」を掛け合わせた造語だ。「ManuTech」は製造業の技術者や開発者による検索に対して、無料でウェブ上の技術情報にアクセスできるサービスである。

現在はまだベータ版であるにもかかわらず、20,000件以上のウェブサイトを登録している。ジャンルも広範囲に及び、半導体や工作機械、IoT、航空宇宙、医療、自動車、ロボット、スマートエネルギーといった業種の技術情報にアクセスできる。

今後はさらにアルゴリズムの改善によって、より多く、より正確な、より速い検索サービスを目指していくことで、世界レベルにありながら国内市場に閉ざされている日本のモノづくり産業を広く世界に広めたいとしている。

インターネット上では、現実空間と比較した場合、他人のブランドを模倣するのがより容易だといます。今回商標登録された「ManuTech」は検索エンジンですので、営業の場所は、インターネット上ということになりますが、そういった場合では、より一層、第三者の模倣には注意をしなくてはなりません。

提供するサービス内容を充実し、十分な競争力を確保しておくことが重要であることは言うまでもありませんが、それだけでは不十分です。ブランドを模倣して、苦労して確保した顧客を横取りしようとする第三者が出現した場合、法的対抗措置を取れるようにしておくことも、忘れてはなりません。偽ブランド対策をしておかないと、せっかくの苦労が水の泡になってしまうことが少なくありません。

この点、商標権者であるグローバライズ株式会社は、このブランドを商標登録したわけですから、問題はないと言えます。