6月3日、「ルイ・ヴィトン」の偽物スマホケースを大量に所持していた疑いで、警視庁三鷹署が中国人女性を商標法違反で逮捕したことが明らかになった。女性は問題の偽物を中国から仕入れネット・オークションなどを通じて販売していた。
(参照:大丸、西武、伊勢丹など大手百貨店で偽ブランド品販売の疑い。商標法違反容疑で警視庁が家宅捜索

逮捕されたのは、中国籍の女性。警視庁によると、同容疑者は、約4,700個にものぼる「ルイ・ヴィトン」ブランドの偽物スマートフォン用ケースを販売目的で所持。ネット・オークションなどを通じて、1つ1,500円程度で販売し、2年余りの間に2,000万円以上を売り上げていたものとみられている。本人も容疑を認めている。

同様の偽物スマホケースは、各地で販売されている模様。

「ルイ・ヴィトン」のスマホケースは、中古品でも最低で1万円以上、新品では4.5万円はします。これを1,500円で販売していたわけですから、購入する側も明らかに偽物と分かって購入していたと思われます。

この偽ブランドを利用して張容疑者が獲得していた売上が、2年間で2千万円以上といいます。

それが偽物であると分かって購入した購買者の人数は、単純計算(2千万÷1,500円、1人1個購入)で約13,300人となり、その数には正直驚きました。

この商標違反行為で「ルイ・ヴィトン」の本社やその日本代理店では、本来は売れるはずの商品が張容疑者に流れて売れなくなったわけですから、大きな損失を蒙ったことになります。

いずれにしても、この事件により有名商標の持つブランドの経済的価値は不適切な方法ですが、明らかになった感じがします。