2016年2月16日、中部経済産業局は中部で初となる商工会議所による申請の地域団体商標を登録したと発表した。登録されたのは、愛知県一宮市の喫茶店の「一宮モーニング」となっている。
(参照:「中津からあげ」、商工会議所による全国初の地域団体商標

今回の登録により、愛知の喫茶店文化やモーニングサービスの発展とともに、中部地方の地域ブランドの一層の強化となることが期待されている。商標権者は一宮商工会議所だ。

愛知県周辺でみられる喫茶店では「モーニング」と呼ばれる朝食セットの提供がひとつの文化として広まっている。コーヒーだけでなく、トーストやサラダ、ゆで卵などのモーニングセットが提供され、地元市民に愛好されている。

このサービスを「おもてなし文化」としてブランド化することで地元振興に役立てたい、と商標申請をしたのが一宮商工会議所だ。2013年8月から地域団体商標を商工会議所やNPO法人などが申請できるよう商標法の改正がされており、中部経済産業局管内では初の登録となった。

愛知県一宮市の一宮モーニングの関連サイトまとめ

「一宮モーニング」とは、名古屋市や岐阜市を中心とする地域の喫茶店において、朝食の時間帯にドリンク代のみで朝食が提供されるモーニングサービスのことをいいます。このような地域に根差したブランドを、地域の枠を超えて広域的に宣伝する場合には、商標登録が不可欠です。

商標登録を行って、第三者によるブランドの不正使用ができないようにしておかないと、そのブランドを使用して提供する商品やサービスの品質を一定の水準に維持することができません。

今回の「一宮モーニング」の商標登録が、広域的な宣伝により、他地域からのこのサービスの利用者を増加させることにより、この地域の振興に一役買うことが期待されます。