2016年12月、滋賀県は北島酒造「純米みずかがみ」を滋賀県産の特選品「ココクール マザーレイク・セレクション2015」のひとつとして発表した。原料である滋賀県で開発された米「みずかがみ」とタイアップして全国へ発信・展開したいと期待されている。
(参照:滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」写真の商標使用解禁へ

2014年6月に商標出願し、その後登録された滋賀県湖南市の北島酒造「純米みずかがみ」。地元産米「みずかがみ」を100%使用して仕込んだため、酒の名称にも同名を使用したいと商標登録した。

普通は日本酒醸造には向かないという食用米だが、水分調整やこうじ作成を工夫することで人気を博する純米酒に仕上げた。粘りが強く、まろやかな甘みが特徴で、2013年の新発売では2,000本、2014年は 5,000本を完売し、今年は8,000本に増産するという。

「ココクール マザーレイク・セレクション」は滋賀らしい商品やサービスを選定したものである。県内外に発信するとともに旅行ツアーを公募するなど観光客にもアピールしたいとしている。

純米酒である「純米みずかがみ」は、滋賀県産米の「みずかがみ」を100%使用していますから、「純米みずかがみ」を宣伝することは、お米の「みずかがみ」の宣伝につながります。

また、「純米みずかがみ」がおいしいと、その原料となった「みずかがみ」の評価も上がります。しかも、「みずかがみ」は酒米ではなく食用米ですから、消費者が直接購入するので、評価が上がることの効果は大きくなります。

「純米みずかがみ」が選定された県のセレクションの名称は、「ココクール マザーレイク・セレクション」ですが、その意味は、ココクールが、湖国(ココ)のクールな商品や暮らしぶりで、マザーレイクが琵琶湖を意味しています。

「純米みずかがみ」がこのセレクションに選定されたことで、琵琶湖観光とお酒、お米の3つの宣伝を一度に行うことができます。今後、「純米みずかがみ」が、滋賀県の産業の活性化に一役買うことが大いに期待されます。