2018年12月17日、静岡県立浜松湖北高等学校は同校のマスコットキャラクター「こほくま」を商標登録したと発表した。今後は同校ならびに地域のPRのため役立てていく方針で、情報発信のためのSNSアカウント開設も視野に入れているという。 (参照:豊橋市、市のゆるキャラ「トヨッキー」を商標登録

商標権者は「湖北MAGIC(マジック)」となっている。「湖北MAGIC」は浜松湖北高校の生徒が作る模擬会社であり、商業科の生徒が知的財産権に関する学習を進めるために設立された。今回の商標出願は商業科の学習と学校のPRを兼ねて実行された。

推進するに当たっては、同校講師を務める弁理士が全面的に協力した。商標登録されたのは、「こほくま」のデザインおよび名称となっている。 登録商品分類は文房具である。

「こほくま」はシロクマのイメージから作成された同校マスコットキャラクターである。着ぐるみが存在し、日頃から学校行事はもちろんのこと地域イベントにも多数の出演を経験してきた。「こほくま」がデザインされたクリアファイルやボールペンなどキャラクターグッズも販売されている。

2017年にはゆるキャラグランプリにも出場し、全国的な知名度を持ちつつある。

インターネットの普及によって、既存の枠組みにとらわれない新しいビジネスモデルが次々生み出されています。自らが考案したマスコット・キャラクターを使った商品を開発し、それをSNSを使って広告宣伝し販売するというのは、つい最近注目されている新しいビジネスモデルです。

ただし、このビズネスモデルには、大きな問題が1つあります。それは、偽ブランドの流通をどうやって防止するかということです。

商品それ自体の機能ではなく、ブランドイメージがセールスの中心となる場合には、偽ブランドの流通を防止することは決定的な重要性を持ちます。そこで必要になってくるのが、商標登録をしっかり行っておくなどの知的財産権に対する対策です。インターネット上では非常に短時間で情報が伝播しますので、その分、偽ブランドが出回る可能性が高くなります。

そういった意味では、インターネットを活用した新しいビジネスモデルでは、商標登録などの知的財産権の保護策が一層重要になってくると言えましょう。