2017年5月、長野県駒ケ根市の地元グルメ「駒ケ根ソースかつ丼」が地域団体商標として登録された。今後は地域ブランドの活性化やブランディングによって、駒ケ根の知名度アップを図っていく方針だ。
(参照:「信州サーモン」、長野養殖サーモンが地域団体商標に登録

商標権者は駒ケ根商工会議所であり、商工会議所による地域団体商標への登録は全国で5番目の事例である。地域団体商標として登録されるには全国的な知名度が必要なため、今回の登録は全国ブランドとして認知されている証ともいえる。

「駒ケ根ソースかつ丼」は駒ケ根市において昭和初期より飲食店で提供されてきた、由緒ある丼である。熱々ご飯の上に千切りキャベツ、ジューシーに揚げた豚かつ、そして秘伝の味で作られたソースがかかる地元のグルメとなっている。

1993年には地元の商工会議所に加盟する飲食店が中心となって「駒ケ根ソースかつ丼会」を設立した。全国B級グルメの祭典「B-1グランプリ」への参加や「駒ケ根ソースかつ丼の日」制定といった振興策をテコに知名度アップを図っている。

地域団体商標登録をすると、まず、商標権者である駒ケ根商工会議所の会員である飲食店以外では、「駒ケ根ソースかつ丼」のブランドを活用してソースかつ丼を提供できなくなります。

また、このブランドを使用できる商工会議所の会員である飲食店では、ソースの製法や、使用する豚肉の量や品質を統一することで、ブランドの下で提供されるソースかつ丼の品質の維持・向上を図ります。

この2つによって、おいしい「駒ケ根ソースかつ丼」の提供が保証されます。

このことから、地域団体商標が「駒ケ根ソースかつ丼」を食べたお客様に満足を与えることについて、非常に大きな役割を果たします。