2021年2月に決勝が行われる予定の地域ブランド総選挙に、沖縄県の具志川商高が参加している。各地の高校生や大学生が地元の地域団体商標を保有する団体を取材し、アイデアを競い合いながら知財保護への知見を高めてゆく。 (参照:「横手やきそば」、東北地域ブランド総選挙で最優秀賞

地域ブランド総選挙は、経済産業省特許庁が実施しているイベントとなっている。地域団体商標の普及並びに促進をするとともに、学生たちへの知的財産権保護への意識向上を図ることを目的としている。

具志川商高が取材しているのは、沖縄製麺となっている。沖縄独特のめんである沖縄そば用の麺を製造する同社とのコラボレーションを行い、新ビジネスプランの提案をする。2020年度の総選挙には全国から15チームが参加している。

2020年9月に学生たちの取材が行なわれ、同12月の予選を行い、勝ち残ったチームが2021年2月の決勝戦で戦う予定だ。最終的に2021年1月から3月まで、オンライン上で展示会が開催される。

将来のある高校生が、地元企業と一体となって、商標戦略を含む新ビジネスプランの作成に取り組む地域ブランド総選挙は、知財について深い理解を有する人材を育成していくことについて、非常に大きな役割を果たします。

商品やサービスの宣伝広告において、語感が良く、覚えやすく、消費者目線のユニークなネーミングを考案できるかどうかは、非常に重要です。消費者に分かり易いネーミング(ブランド)に変更しただけで、売上げが急増するということが少なくありません。

今回、地域ブランド総選挙に参加した沖縄の具志川商業高校の生徒が、その体験を活かし、将来、こういったブランドの力を効果的に活用できる優秀なビジネスマンとして社会で活躍していくことが、大いに期待できます。