2016年1月8日、特許庁は群馬県の遊漁用ニジマス「ハコスチ」を商標登録した。 これにより、県産遊漁のさらなる知名度アップや釣りの振興につなげたい考えだ。
(参照:群馬県の高崎観光協会が「開運たかさき食堂」を商標登録

「ハコスチ」の商標権者は群馬県、商標区分は、第29類第31類で商標登録された。この遊漁用ニジマスは県水産試験場が2010年から実用化実験を進めてきたプランド魚だ。2014 年には民間の釣り場へ放流するほか、2015年には河川へ試験放流を行ない、釣り客からの好評を得てきた。

ニジマスの種類の中でも飼育しやすくヒレも欠損しにくい「ハコシマ系」と、力があり釣る際の強い引きが特徴の「スチールヘッド系」の二種類のニジマスを交配させたものとなっている。

今後は、マス釣りなどができる管理釣り場数全国第一位という群馬県内の釣り場へ供給をしていく。まずは今秋から登場する予定となっている。群馬県産のブランド魚では、2002年に商標登録された「ギンヒカリ」も高級ニジマスである。今回はそれに続く登録第二弾となった。

魚類の商標登録というと、食用の魚の登録が多いのですが、今回登録されたニジマスの「ハコスチ」は、食用ではなく、遊漁用として、針に引っかかった時の「引き」の強さの注目して品種改良が行なわれた魚の登録です。

群馬県では同じくニジマスの「ギンヒカリ」も商標登録されていますが、こちらは食用で「上品な味わい」と「風味」が特徴です。

商標登録を行うと、第三者の商標権の侵害を排除できますので、安心して商品に対して投資を行うことができるようになります。

「ハコスチ」の作出には、遺伝子操作を行わず系統作出(自然交配)を繰り返すなど、大変な努力が費やされたようですが、そういった努力の成果を十分に確保するためには、商標登録が不可欠です。