2014年8月、青森県風間浦村の下風呂漁協など3漁協によって2014年3月に申請した「風間浦鮟鱇」が特許庁により地域団体商標に登録された。
(参照:「船橋にんじん」が地域団体商標に認定

「風間浦鮟鱇」は青森県で年間約460トンの水揚げがあるアンコウだ。今後は下北半島の風間浦沖で漁獲されるアンコウは「風間浦鮟鱇」としてブランド保護の対象になる。

青森県では地域団体商標のブランド保護に意欲的に取り組んでおり、田子町産のニンニク「たっこにんにく」、大間町で水揚げされた本マグロ「大間まぐろ」などに続く6件目の地域団体商標の登録となった。

青森県内のアンコウの水揚げ量は全国的にも上位を誇る数量で、特に風間浦沖で 漁獲されるアンコウはその独特の漁法によって注目されている。アンコウは一般的には底引き網漁法で漁獲されるが、その方法はアンコウを引きずってしまい体を傷つけることになる。

しかし風間浦沖では、針で釣り上げる「はえ縄漁」と網を海底に固定する「刺し網漁」という漁法をとっているため傷つけることなく生きたまま捕獲でき、新鮮な刺身をふるまうことができるというのである。

風間浦鮟鱇の関連サイトまとめ

かつての農林水産業は、その生産地の周辺が主なマーケットでしたが、現在、その範囲は、全国、さらには海外へと拡大しております。

そのような広範囲なマーケットを相手にする場合、商品の品質だけでは不十分で、ブランド力の育成も大切となってきます。

今回、青森県の下風呂漁協など3漁協が「風間浦鮟鱇」を地域団体商標に登録したことも、こういった流れを受けてのことと考えられます。もっとも、地域団地商標の登録は、ブランド力の育成ということが主目的であることは勿論です。

この登録によって、風間浦鮟鱇が全国的に宣伝され、地元の漁協の組合員の士気にもよい影響を与えます。地域団体商標による地域の農産物・水産物のブランド化は、地場産業の活性化の切り札として、今、注目されています。

風間浦鮟鱇の地域団体商標登録により、この地域の水産業がますます発展していくことが期待されます。