大阪府東大阪市に本部を置く近畿大学が、2013年から実施している、願書のインターネット出願の名前「エコ出願」を、9月13日から趣旨に賛同する他大学にも商標とロゴを無償で貸与し、インターネット化の取り組みを全国に広めようとしている。
(参照:くまモンにつづけ!商標権の利用が無料の「茶ッピー」)

「エコ出願」は2013年2月4日に同大学によって出願され、6月28日に商標登録が完了した。紙を使用しないことから地球環境にも優しく、受験生の経済的負担も減らせるとして、「エコロジー」「エコノミー」の頭2文字から名付けられた。

受験生のほか、高等学校や予備校からも環境保護への取り組みが評価され、エコ出願の出願数はわずか2年目で大きく増加した。同大学ではこの流れを受けて、平成26年度の入試の出願から完全インターネット化を決定している。他大学でも、インターネット出願のシステムを取り入れるところが増えてきた。

こうした背景のもと、同大学はインターネット出願を全国に普及させるため、商標の無償貸与を検討し始めた。商標に登録してしまったため、本来であれば他大学では「エコ出願」の名称を使うことはできないが、各大学がそれぞれ違った名称でインターネット出願の取り組みを始めると、混乱を招くという判断だ。

同じく大阪府に拠点を置く桃山学院大学が、すでに「エコ出願」の名前を使用して、インターネット出願のシステムを採用すると決定している。管理面でも手間が省け、環境負荷も軽減できるこの取り組みは、今後も拡大していきそうだ。

いい取り組みですね。

大学のこのような試みに対して、特許事務所では未だに紙が大量に消費されています。データで何重にも管理していれば、紙はいらないんですけどね。
一方で、中間処理などで文献を読み込むとき、やはり紙の方が頭に入ってくるのも事実です。私の頭が古いのかもしれませんが。

なお、弊所では立ち上げ当初から紙での保管はできる限りしないようにしています。データは現在4重で管理しています。外部ストレージ2社、所内ストレージ1台、各PCといった感じです。外部ストレージを使っているのは、色々な所で仕事ができるというメリットがある側面が高いです。(参照:何でこんなに安くできるの?)