2014年8月25日に提供開始をしたスマホゲームのタイトルロゴがコナミの登録した商標と同一であることが判明し、開発会社が謝罪・変更したと発表した。
(参照:シャープ、『IGZO』めぐる商標訴訟で口頭弁論

この問題はソーシャルゲームGREEにゲームを提供しているゲーム企画・開発・運営会社のSC3の提供したゲームに関連しておきた。オンライン上で遊べる陣取り ゲーム「グラウディウスグレイグ」のロゴ画像にアルファベットのスペル 「GRADUIS GRAVE」が使用されている。

このうち「GRADUIS」に当たる部分が、コナミデジタルエンタテイメントが商標登録しているものを侵害していることが判明。登録権利者であるコナミ側に無断で使用していたため、開発元のSC3が謝罪することとなった。

SC3側は対応に追われ、公式Webサイトで謝罪文を公表するとともにゲームロゴを変更。「GRADUIS GRAVE」の「R」を「L」にして「GLADUIS GRAVE」とすることで 取り急ぎの対応をした。

コナミエンタテイメントでは「GRADUIS」および「グラディウス」として商標を登録している。グラディウスとはもともとローマ時代 の剣闘士か使っていた剣の名称であるが、一般的には「GLADUIS」というつづり であり、「GRADUIS」はコナミエンタテイメント独自のものという。

SC3社は、ゲーム名を考案する際に、商標調査を十分に行うべきでした。ある程度有名になってから、このように同一商標を登録する商標権者から異議を申し立てられ、名称を変更するとなると、大きな損失を被ります。

今回は、たまたま「R」を「L」に変更するだけで済みましたが、これが全面的な訂正を求められた場合、さらに大きな被害を被ります。

コナミ社は、独自の知的財産戦略を展開しており、その侵害に対しては、厳しい態度で臨むことで有名です。

しかし、一度商標の登録が承認された以上は、商標権者は堂々とその権利を主張できます。世の中には、このように商標権の侵害に敏感で、それに対して即座に対策を講じてくる者もおります。

従って、商品等のネーミングを決める際には、十分な事前の商標調査と、早期の商標登録が必要になってきます。