本来、商標権の移転登録は、譲受人(登録権利者)と譲渡人(登録義務者)の双方の共同申請によらなければいけませんが、単独申請承諾書を申請書に添付して提出すると、登録権利者(譲受人)が単独で申請することが特許庁より認められています。

単独申請承諾書の雛形・テンプレートは、独立行政法人工業所有権情報・研修館の「商標に関連する申請書一覧(紙手続の様式)」よりダウンロードできます。

下記に単独申請承諾書の様式の記入例・書き方の見本・サンプルを掲載していますので、ご自分で単独申請承諾書を作成される方は参考にして下さい。
左図(単独申請承諾書)に1~11の番号を記載してあります。記入例を挙げながら番号順に説明していきます。

【1】日付
登録義務者が単独申請の承認の意思表示した日の日付を記入して下さい。当然ながら、この日付は商標権の譲渡契約が成立した日以降の日付となります。
例)平成26年4月1日

【2】申請人〔登録権利者〕(住所又は居所)
この承諾書を添付して、商標権移転登録申請を単独で行うことになる登録権利者(商標権の移転登録申請により新たに商標権者となる者)の住所又は居所を都道府県名から詳細に記入して下さい。
例)〇〇県〇〇市〇〇町1-1-1

【3】申請人〔登録権利者〕(名称)
登録権利者の名称を記入して下さい。
例)〇〇株式会社

【4】申請人〔登録権利者〕(代表者)
登録権利者の代表者の氏名を記入して下さい。なお、登録権利者は登録義務者から意思表示を受ける立場であるので、代表者の押印は不要です。
例)田中 一郎 殿

【5】申請人〔登録義務者〕(住所又は居所)
この承諾書により、登録権利者が単独で商標権移転登録申請を承諾して意思表示を行う登録義務者(商標権の移転登録申請によって商標権を失う者)の住所又は居所を都道府県名から詳細に記入して下さい。
例)〇〇県〇〇市〇〇町3-3-3

【6】申請人〔登録義務者〕(名称)
登録義務者の名称を記入して下さい。
例)××株式会社

【7】申請人〔登録義務者〕(代表者)
登録義務者の代表者の氏名を記入して下さい。なお、登録義務者が登録権利者に対し、単独申請を承諾する意思表示をした証として、この部分に代表者の印鑑を押印します。この印鑑については、登録義務者の会社に吸収合併などの組織再編があった場合は別ですが、基本的には、登録義務者が過去に特許庁に登録出願をした際に使用した印鑑と同一のものを使用しなければなりません。
例)山本 三郎 ㊞

【8】日付
譲渡契約書に記載されている本承諾書に係る商標権の譲渡契約が、成立した日付を記入して下さい。
例)平成26年4月1日

【9】商標登録番号
本譲渡証書に係る商標権の商標登録証に記載されている商標登録番号を記入して下さい。
例)第 1234〇〇〇 号

【10】商標
本譲渡証書に係る商標権の名称を記入して下さい。
例)〇〇〇〇〇

【11】商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務
本譲渡証書に係る商標権の登録申請を行った際に、その商標を使用する指定商品及び指定役務と、それらが属する区分を記入して下さい。
例)第1類 パージ剤,起泡剤,吸着剤,仕上げ助剤,湿潤剤,柔軟剤(洗濯用のものを除く。),・・・,化学剤

こちらの書類は商標の移転登録の手続きで提出する書類です。
譲渡人、譲受人のどちらか一方で手続きすることが必要な場合は、提出が必要です。

その他の商標関連の書類の様式の記入例・書き方の見本・サンプル

意匠関連の書類の様式の記入例・書き方の見本・サンプル